【感想】『落ちこぼれ天才竜医と白衣のヒナたち』と会いました。

皆様、はじめまして。キムです。

 

発売から少し日が経ってしまいましたが、2020年8月にMF文庫Jより発売された『落ちこぼれ天才竜医と白衣のヒナたち』の感想について、書こうと思います。

 

 

 

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《あらすじ》

人間と竜――危うい共存関係を保つため、彼女らは竜と触れ合う。


突如として人間世界に現れた竜と呼ばれる生物。
彼らと共存するため、雛谷若虎は竜を治す医者【竜医】として類稀なる才能を発揮して活躍していた――竜災【ドラグハザード】が起こるその日まで。
史上最悪の医療ミスによって災害を引き起こしたとされ竜医界を追われ、事件から七年経った今でも災害跡地で孤独に暮らす。
そしてある日、若虎の前に竜医を目指す三人の少女が現れる。
彼女らの才能を見出し、若虎は竜医という存在に向き合いながら指導を始める……!
鉄を食べてお腹を壊したり、火竜の炎で火傷をしたり……。竜ならではの症状に戸惑うことばかり……?
前代未聞の竜×医療ファンタジー、ここに開幕!

 

幼女 ✕ 竜 ✕ 医療!

林星悟先生のデビュー作『人形剣士<ドールブレイブ>は絶ち切れない』のようなダークな雰囲気とは打って変わり、こちらは小さな女の子たちが竜を治すお医者さんを目指す心温まるファンタジー作品です。

 

とにかく明るく元気で前向きな咲茉 えま(10)。

三人の中で一番お姉さんで、だからこそ一人で頑張ろうとしてしまう明日羽 あすは(14)。

喋るのが少し苦手で、でも誰よりも優しい心を持つ かすみ(9)。

そんな三人に頼まれて教え役となる、かつて神童と呼ばれた若虎 わかとら(19)。

 

物語の始まり方こそ竜災という史上最悪の出来事から始まるものの、そんな過去を二度と繰り返したくない若虎と、そんな彼に教えを請う女の子たちの熱い想いにとても惹かれました。

夢に向かって一生懸命で、一度や二度の失敗では諦めず、三人がそれぞれ自分の欠点と向き合って手を取り合う。そんな女の子たちが、強く、そしてきらきらと眩しく感じられます。

 

ここが面白かった!

幼女がいるから、と言ったら語弊がありますが、読んでいると、ところどころでロ……幼……小さな女の子が好きな方が書いた作品だなと感じられる場面がありました。やはり幼女ものの作品にお姉さんキャラは欠かせませんね。

 

登場する竜の特徴や暮らし方も様々で、水を出して人の顔を洗ったり、ドラゴンカフェで人と触れ合って人間と共存するような竜もいれば、空を飛ぶだけで嵐を呼んでしまう野生の珍しい竜なんかもいたり。難しい歴史のお話なんかは(今のところ)なく、我々の日常に竜が加わったような感じで、すっと読める読みやすさがありました。

 

また、ちょっとした会話のやりとりでもふふっと笑ってしまうことも何度かありました。明日羽と村正さんが親子揃っていいキャラしてると思います。

私個人としては明日羽というキャラが見た目も個性も好きで、彼女が竜を治療する話は一度読んでから再び読み返してもこみ上げてくるものがありました。

 

試し読みなど! 

カクヨム』 にて試し読みやSS集が公開されているので、こちらもご紹介させていただきます。少しでも気になった方は読んでみてください。

 

落ちこぼれ天才竜医と白衣のヒナたち【先行公開】

 

【SS】落ちこぼれ天才竜医と白衣のヒナたち - カクヨム

 

 

最後に!

投票企画用に開設した当ブログでしたが、少し長めというか、白ヒナを読んだ自分の気持ちや感想なんかを何かに残しておきたいと思い、感想を書かせていただきました。

Twitter以外の場所で感想を書くということや、慣れないブログでの作業ということで手間取ることもありましたが、とりあえず最後まで書くことができて良かったです。

 

何かの拍子にラノベの感想を書くことがあるかもしれません。

そのときにまたお会いしましょう。

 

ではでは、さよならー。